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No.62 2003年2月17日号
コロンビア号を想う

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                   No.62 2003年2月17日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                           コロンビア号を想う
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 スペースシャトル「コロンビア」のあの痛ましい事故から早2週間が過ぎよう
としています。その日の夜遅く、自宅のTVで見た光景はあの時を想い出しまし
た。筆者がアメリカに住んでいた1986年1月の「チャレンジャー」の離陸直
後の爆発事故です。

 あの日は冬のよく晴れた日で、丁度昼頃に自宅近くのデリにいったところ、フィ
リピン系のアメリカ人店主が"大変なことが起こった"と大きな声で叫んでいたこ
とが印象的でした。店のテレビを見ると、例の映像が何回も何回も再生されてい
ました。そこにいたお客も沈痛な表情でテレビを見ていたものです。

 日本人が考える以上に、スペースシャトルの事故はアメリカ人にとって悲しい
出来事なのです。その日も今回と同様、数日間半旗を掲げていました。

 スペールシャトルは宇宙と言う人類の夢や未来への挑戦のシンボルで、アメリ
カ人そのものというべきものなのです。丁度、日本人の象徴である天皇陛下が御
崩御された時の喪失感に近いものかも知れません。

 一種の"アイデンティティクライシス"と言っても過言ではないでしょう。評論
家の立花隆さんの書かれた「宇宙からの帰還」という本があります。宇宙飛行士
が宇宙という異次元空間を体験し、その後の人生へどのくらい影響を与えたかと
いうことがそれぞれの宇宙飛行士のエピソードから醸し出されます。15年以上
前に読んだ本ですが、推薦出来る本です。 

 話は変わりますが、本日、某企業の経営幹部の研修を行いました。リーダー論
も研修テーマの1つでしたが、スペースシャトルのように、シンボリック(象徴
的な)リーダーになることが求められます。その組織のコアを担う人材、その人
がいなくなった後のメンバーの喪失感、精神的な支柱となる存在、組織のアイデ
ンティティを支える人材です。

 それには、2つの観点で組織をリードすべきです。1つは卓越した専門性によ
るリーダーシップ、もう一つは優れた人間的魅力によるコミュニケーションと言
えるでしょう。前者のシンボリックリーダーはサッカーの中田選手、プロ野球の
イチロー選手でしょう。プレーヤーとしての技量が卓越しています。更に、リー
ダーは人間的魅力が必要です。故ケネディー大統領や故田中角栄首相のように、
人の心をギュッと掴むコミュニケーションが出来る方です。組織が大きくなれば
なるほど、技量以上に人間的魅力が大きなウエイトを占めます。"ああいう方に
なりたい"と言われる位の人間的魅力を持ちたいものですね。磨き続けましょう。


                                                                    了。

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