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No.30 2001年10月15日号
同時多発テロを想う

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                  No.30 2001年10月15日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                           同時多発テロを想う
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 昨日もオフィスの向かいにあるタワービルの異常なまでの検問体制を見るに付
け、今回の同時多発テロを考えざるを得ません。そのビルには某金融機関等、米
国系企業が多く入っておられます。

 こういう悲劇が起こりますと、現在におけるイスラムの世界のことを知りたい
という願望が生まれてくるものです。中でも、『イスラム世界と欧米の衝突』
(宮田律著−NHKブックス)はわかりやすく書かれていることと存じます。

以下、筆者の知人である“起業家支援者ネットワーク”スプリングボード代表の
関淑子氏からのお便りを一部加筆修正し披瀝いたします。

 今回のテロ事件の本質は、貧しい人々が豊かな人々に向けて起こした地球規模
の大一揆だと思っています。

 日本はイスラエルもPLOも認めているし、アラブ世界ではこれまで戦争をし
ておりません。武器輸出もしていないので、イスラム教徒から襲われる可能性は
少し低くなると思います。但し、豊かな国である故に、日本は他の貧しい人々か
ら狙われる率は高いと考えられます。

 何万人という大量不法移民、海賊、マフィアなど、国内にも「オウム真理教」
のような危ない集団は多いはずです。また、日本自身の凶暴性が大災害の後で発
揮されるかも知れません。「朝鮮人大虐殺事件」の代わりに「イラン人や中国人
大虐殺事件」になるかもしれません。

 社会が異なれば、善悪の基準そのものが異なるもので、世界中を一つの思想で
統一することは不可能ですし、不自然ですが、同時にキリスト教・イスラム教・
ユダヤ教には、世界を自分たちの信じる価値観で統一したいという非常に強い願
望が、根底にあることも確かです。

 人間が理解しあうためには、共通の物差しが必要だと思います。キリスト教徒
はユダヤ教のバイブルを認め、イスラム教は条件付きでユダヤ教とキリスト教の
バイブルを認めているから、この3つの宗教の信者たちは共通の物差しを既に持っ
ています。

 スペインは700年もの間、キリスト教とイスラム教が共存してきました。マ
ドリッド大学の歴史学のある教授の話では、何も圧力を加えないで、個人の自由
意志に任せると、イスラム教徒のほうがずっと多くなるという結果が歴史的に出
ているそうです。理由は、「キリスト教は地獄について語るが、イスラム教は天
国について語るから」だそうです。

 バイブルを持たない日本民族は、どうしたら、他の人々と共通の物差しを持て
るのでしょうか?

 このような根幹的な事を考えるにつけ、『市場価値を高めるヒント』などは、
極めてちっぽけなものであると愕然とした気持ちになります。


                                                                    了。



                               今号の名言
    『キリスト教は地獄について語るが、イスラム教は天国について語る』
          (マドリッド大学歴史学教授の言葉より:1976年頃)

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