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No.22 2000年6月18日号
頑張れ!サッカー日本代表

━━ Management Today = 市場価値を高めるヒント = ━━━━━━━━━━
                                                   No.22 2000年6月18日号
                                                      市場価値測定研究所
                                                                藤田 聰
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                        頑張れ!サッカー日本代表
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  サッカー小僧である筆者は今回の我が日本のコンフェデレーションカ ップ準
優勝という結果には満足している。但し、決勝戦において、史上最強と謳われる
フランスとの力の差は歴然であった。ジダン等の有力選手は欠場しており、代表
Bと戦った結果と考えるべきであろう。結果は0対1であったが、試合を見てい
て、点が取れそうな気がしなかったのは残念であった。あたかも数年前の日本代
表の試合を見ている感じであった。

  中田は準決勝で初めて日本代表のキャプテンとなり、自らPKを決めてオース
トラリアに勝った。中田の所属する「ローマ」はセリエAリーグの優勝に向けて
重要な局面であり、自らの意志で、コンフェデ決勝戦でなく、「ローマ」を選ん
だ訳だ。当然、本人も出来ることなら日本代表として決勝も戦いたかっただろう。
中田の凄さは冷静な判断能力である。あの意思決定は中田の市場価値を決定的に
高くしたと言えよう。彼は戦略オプションを瞬時にシミュレーションして最終判
断をしたことだろう。中田はいい意味で個人主義者である。

  小野も復活した。一昨年のワールドユースのキャプテンとして準優勝まで導い
た男だ。その後怪我に苦しみ、辛酸を舐めてきたが、本人も崖っぷちというとこ
ろで、チャンスをものにした形だ。判断能力や技能は1級品なので、あとはフィ
ジカルな面で中田のように強靭になってほしいものだ。どの競技でも、いい選手
はバランスがよく倒れないものである。つまり、怪我をしないものである。

  GKの川口も復活した。彼は高校でもキャプテンとして日本一になったし、若
くして日本代表の地位を獲得した男だ。スーパーエリートといえよう。その後、
彼のプレースタイルがうまくかみ合わず、初めての挫折を味わう。楢崎等の台頭
で正ゴールキーパーの座を奪われてきたが、今回のスーパーセーブの連続で世界
的にもアピール出来た形だ。

  “火事場の馬鹿力”と言う言葉があるが、人間は追い詰められた状態に通常で
は考えられない力を発揮することがある。やや大袈裟かもしれないが、二人の活
躍とオーバーラップした。

  そんな事を考えると、今の閉塞感のある日本を再生するためには、一人一人が
状況を直視し、“火事場の馬鹿力”を発揮するために、ぎりぎりの状況に身をお
くことが必要なのだろう。なんとかしてくれるのではなく、なんとかしていくと
いう、アクションこそが求められるのである。世の中、小泉さん人気で政治の世
界も盛り上がって見えるが、平民の一人としてボトムアップあってのトップダウ
ンということを肝に銘じておきたいものだ。

  さて、ワールドカップまであと1年弱だ。抽選にもよるが、このままでは予選
リーグで敗退してしまう可能性が高い。サッカーは11名で行うスポーツである
が、ベスト8を目指すならば、組織論的には、少なくとも、あと2〜3名中田レ
ベル(ワールドレベル)が欲しい。

  候補としては上記の小野や川口がもう少しというところだろうか。とにかく世
界的に強いチームと試合をし、肌でレベルチェックをしていくことが肝要であろ
う。それでこそ、的確なプラン−戦略と戦術−が立てられるのである。

  さらに、現在のエースストライカーの不在は致命的である。やはり強いチーム
には顔の見えるエースストライカーが存在する。1986年のマラドーナ(アル
ゼンチン)、1990年のロッシ(イタリア)、1994年のロマーリオ(ブラ
ジル)、1998年のジダン(フランス)のように。1960年代のペレのよう
に、彗星の如く、天才ストライカーの出現に期待したいものだ。来週よりいよい
よワールドユースが始まる。眠れない毎日が続きそうな予感だ。

  とはいうものの、日本サッカーのレベルは1993年のJリーグ発足後、着実
にレベルアップしている。ラモス、カズ、柱谷、井原等が引っ張っていたあの頃
と比べるとプロ化したことにより、選手に意識革命が起こったことは事実であろ
う。但し、今の日本代表を見ていると、精神的支柱となるような選手がいない気
がしてならない。確かに中田は世界レベルの技術でチームを引っ張るタイプだが、
本質的にリーダータイプではない。メンバーがメラメラ燃えるように、大和魂を
持った、心でリードできる人間が是非とも欲しいものである。そういった意味で、
カズは貴重な存在といえよう。中山同様、カズも試合の流れで一番重要な局面で
スポット起用することは一つの戦術と考えるのだがいかがだろうか。


                                                                    了。

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